先日、司法書士の友人と久しぶりにオンラインで会話をしているときに、最近は登記についての相談よりも会社法や企業コンプライアンスについての相談が増えているといった話題になりました。学生時代、同じ法学部に所属していたB君は、司法書士の個人事務所を立ち上げてから、さまざまなお客さまとの興味深いお話しを語ってくれたのです。そのなかでも印象的であったのが、B君の事務所にはじめて相談に訪れた初老の男性のお話しであります。企業法務手続きなどについての相談にB君の事務所を訪れた初老の男性は、企業コンプライアンスについての質問をしてきたのだそうです。初老の男性は中小企業の会社役員という立場ながら、会社法にも詳しい聡明な方であったようなのですが、どうしてもコンプライアンスの横文字が苦手であるようで、B君との会話中、ひたすらコンプライアンスをコンポライアンスと言い続けていたのだそうです。